超新星アイドルななお あとがき延長戦

ずっとここ放置してました…。放置してる間に異国に引っ越したり疫病が蔓延しはじめたりしました。

とりあえず2020年に出した防衛部本のあとがき延長戦を載せます。続きは下記から。

2020/6/7エアブー内「愛よつどえし！」新刊「超新星アイドルななお」をお読み頂き、誠にありがとうございました。
小ネタ解説や作成時のメモのようなものを書こうと思います。
ものすごく長いです。読まなくても本文読解に特に支障はありませんので、適当に読み飛ばして頂けると幸いです。


●この話を描いた理由
着想元については、本編あとがきにも書きましたが
フォロワーさん達が「ダダチャにアイドルスカウトされる七緒が見たい」
「七緒＆ダダチャの組み合わせは伊香保でワンチャンあるのでは？(ないです)」
等の話をしてくださった事が話を思いついたきっかけです。
本当にいつも楽しい話をしてくださって感謝しています！（伊香保ななダダのワンチャン、無かったですね…）


上記のツイートから着想を得たあと、具体的な内容を決めるにあたり本編・各種パンフレットを再履したところ
修善寺コラボのストーリーを参考に七緒の卒業の話を書こうということになりました。

修善寺コラボに行けなかった方の為に話を簡単に説明すると、
七緒先輩と宇奈月先輩が何も言わず伊豆旅行へ向かい、それを後輩たちが心配(あるいは邪推)して追いかける話でした。
話のラストで七緒は「後輩たちが追いかけてくれることを見越して伊豆に来た、何故なら普通に遠征や旅行に誘ってもみんな来てくれなさそうだから」とネタばらしをします。

なんか水臭くないですか！？可愛くないですか！？！？
「後輩たちは誘っても来てくれないのでは」と思ってしまう所、それでも来てほしいから追いかけてくるように仕向ける回りくどさ、可愛い……七緒先輩って後輩達のこと面倒くさい方向に大好きじゃん…と思いました。
あと、後輩のことは素直に誘えないのに、大樹には計画に参加してもらうんですよね。気心知れた仲っていいですね。高橋ナツコありがとう。


そういうわけで、今回の本は後輩を大事に思っているのに卒業の寂しさが勝り素直になれない七緒の話がメインになりました。
七緒がギリギリまで素直にならないよう、頼れる大樹は留学に行ってもらい、
素直にストーリーを解決に導いてくれそうなカルルスは登場させず(ごめんね)
思惑を抱えたダダチャママを会話相手＆当て馬としてお供に付けました。
ダダチャは10年経っても外見が変わらないし永遠にドジっ子で可愛いから使い勝手抜群ですね。長命種バンザイ！

ちなみに七緒は後輩が大事、ダダチャは別府兄弟が大事なので、ななダダはお互いがお互いの当て馬同士というコンビです。
動物と七緒先輩の組み合わせは絵になるし可愛いですよね。OPのカルルス肩車とか。


●コンセプトについて
タイトルは「ギャラクシーアイドルななお」か「ギャラクシー女王様ななお」で迷いに迷ったのですが
ギャラクシーアイドルはVEPPerさんが商標登録してるだろうから使えなさそう、
ギャラクシー女王様も捨てがたいがダダチャの趣味的にやっぱりアイドルとして売り出すだろう…と思ってギリギリでやめました。

ストーリーを練った結果、寂しさから黒玉湯を避けていた七緒が最終的に素直になるきっかけは
ダダチャの売り文句で「今この瞬間は宇宙の長い歴史からすれば一瞬」と聞かされたから、ということに決まりました。
宇宙で起こる一瞬の出来事といえば彗星、惑星直列、月蝕、超新星爆発……と色々考えて無難に超新星爆発を採用し、タイトルが決まった次第です。

余談ですが後半ダダチャが「スーパーノヴァをその目に焼き付けろっちゃ！」と言ってるコマは、台詞は超新星爆発なのに絵面は月蝕を起こす七緒になってます。爆発を描くのが大変だったせいです(…)

超新星アイドル衣装はダダチャの趣味(≒Vepperさんの衣装テイスト)をベースに、SM女王様風味を混ぜ込みました。ギャラクシーアイドルとの差別化のため、露出はあえて最小限にしてます。


●ひたすら小ネタ解説
この段落からは本当にただのメモの殴り書きです…。ネタの登場順にコメントしていきます。

・法廷画→ダダチャはOVAのあと宇宙で裁判にかけられたというのが個人的正史です。貴重な推しキャラの供述シーンを描けてよかったです。
・カラスの巣→何故か鬼怒川メガネがカラスに強奪されてます。
・七緒と大樹の電話→「卒業式直前まで帰国できないの？」「変なカリキュラムだよな」は錦ちゃん達の留学を見ていた時の私の感想です。10年経っても容赦なく三年の秋冬に国外に飛ばされる大樹…
・七緒の待ち受け→クリスマス回捏造です。七緒は年明けから黒玉湯に行かないことを決めてたので年末の集まりを思い出として写真に撮ったんじゃないかな、と思って描きました。
・きのこたけのこ→しじら円盤は日本の実家に届けててまだ見れてないので、七緒がどっち派だったか思い出せず皆さんのレポを漁りました。
・ペットボトルの蓋→河本啓佑氏目当てに見た「ミイラの飼い方」が出典元です。ちっちゃさが際立って可愛いですよね。
・別府兄弟ポスター→すっかり地元の有名人と化してるのでファンでなくても全市民が動向を把握してます。眉難市の夏祭りとかにはベッパー協賛の灯篭が並びまくるんでしょうね。
・数学チャート→分厚くて開きにくい書籍でダダチャを苛むためだけに採用。チョイスしておいて何ですが、七緒が文系か理系かは決めずに描きました。
・鉢植えの花→クリスマスローズです。花言葉は「追憶」「いたわり」「忘れないで」「安心させて」等。七緒の家は庭やベランダがあって冬でも咲く花を鉢植えで育ててるだろうという脳内設定を入れ込みました。
・部屋の片付け→ハピキス最終回「ゴミ箱シュートが決まった時」から引用。
・集まらない後輩たち→太子は親でも祖父母でも兄弟姉妹でもなんでもいいんですが家族の看病を率先してやりそうなイメージです。
・防衛部グループlime→アイコンを適当に決めすぎました。鏡太郎は温泉マーク、リョーチンは星、七緒は月、一六はタルト、太子は猫です。太子だけ猫なのはなんとなくです。
・合格発表lime→頻繁にスマホ時計がゾロ目になってるのはハピキス最終回から引用。七緒は受験のため通知を切ってる(でもたまに後輩たちから何か来てないか見てしまう)という設定です。
・志望動機→話を練るうえで一番悩みました。七緒は一応勉強は出来そうな気がするのと、あと人間関係リセット癖がありそう(一六と太子それぞれの過去に出会ってるのに特に何も言ってこない所とか！)な所から遠くの学校を選ばせました。なんか勉強の出来る人って良い大学に行く能力があるという理由で良い大学に行きそう(イメージ)
・遠出の電車→特急草津号とかスワローあかぎ等のつもりなのですが、フリー素材サイトの欧州列車写真をベースに描いてるので色々と適当です。最初はパンタグラフを描き忘れてました。
・車窓からの眉難市→群馬ではなく、修善寺コラボで行った伊豆長岡の写真を使いました。何もない呼ばわりしたけど綺麗で良いところですよ！
・電車で食べる弁当→シウマイ弁当です。これもハピキス最終回から引用。ダダチャがもぐもぐしてるのはアンズです。描いてる時に調べたら群馬に崎陽軒が見当たらなかったんですが、10年後の眉難市には出店してることにしておいてください。
・新居→家の都合などで不本意な引っ越しをしたことのある方は分かってくれると思うんですが、空の部屋って妙に不安になりませんか？七緒の地元を離れたくない気持ちが爆発する場面として設定できるのはここしかありませんでした。不動産屋さんゴメン。
・カフェ→プリンはダダチャ用。七緒のマグに茶柱が立ってるのはハピキス最終回から引用しました。
・アイドル場面→宇宙規模のライブということでジェニロペとシャキーラのハーフタイムとかケイティペリーのライブとかを大きくしたイメージだったんですが、スケールが大きすぎて描けませんでした。めちゃくちゃ上空から登場するというのが唯一の宇宙らしさです。
・後輩たちからのlime→送信日は前日ですが、新居決めの数日前から七緒はlimeを見てないと思います。お誘いのメッセージに混じって鏡太郎がゾロ目の話を始めるのは、彼が小さいハッピーを見つける天才だからです。
・別府兄弟との邂逅→OVA後ダダチャと直接会うのは10年ぶりという設定なので、貰い物のマフラーつけてようが知らないシャンプーの香りがしようが関係ないのではと思うんですが、慌てるダダチャが描きたい一心で浮気発覚みたいなシチュにしました。この後どうなったんでしょうね？
・部室→クライマックスなので柄にもなく背景作画を頑張りました。クリスタの3Dとパース定規は本当に有能です。
・黒玉湯の写真→冬の屋外なので鏡太郎もリョーチンもブレザーの上着をしっかり着せました。なんか描いてて違うなってなりましたが、健康は大事なので…。

以上です。長い……改めて漫画を読んでくださった皆さん、ありがとうございました！